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2019
05.23

あの日からの事 9

Category: サッカー
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あの日からの事 8

の続きです。



道は決まった。

コーチからスポーツ選手が受診する医師を紹介していただき、手探りだった状態からは、少しだけ前進した気がしていました。

それまで何も分からず、手探りで不安だった気持ちが、少しだけ晴れたようになりました。



怪我をした最初の頃の息子は、笑顔も出ていましたが、いつのまにか笑顔はなくなり、口数も少なくなっていました。

1日中動けない状態で、ジッとしているしかない。

TVをつけてもGWの楽しいニュースばかり。

罰当たりかもしれませんが、今年のGWが長いことを恨みました。

鬼のようかもしれませんが、買い物へ行って元気な子を見ると、その膝が息子のだったらと思いました。

どんどん負の思考になる私自身も試されていると感じました。

息子に

ママの足をあげられたらいいのに、ママは手を怪我してるけど、この手の怪我と足の怪我を代わってあげたい。

すると息子は

ママの足じゃダメだな、サッカーできないよ(笑)

と言っていました。

誰か助けて!!そう叫びだしたい気持ちでいっぱいでした。



GW明けにスムーズに学校へ行けるように、GW中に中学校へ連絡をいれてありました。

怪我をしたので、すぐでなくてもいいのですが、担任の先生に連絡を取りたい。

その夜に担任の先生から連絡がありました。

息子の担任は今年移動してきた若い男の先生で、先日の授業参観での私の印象は笑顔がなかったので、気難しい人かな?でした。

電話で話してみると、気難しいなんてことは一切なく、親身に『サッカーに復帰できるように、僕もできることをします』と言ってくださいました。

また今も現役でスポーツをしていてチームに所属しているようで、スポーツの怪我に関してもとても詳しく教えてくださいました。

偶然今年のクラブコーチがあの方で、担任があの方で、恵まれたなと思いました。



ほんの一瞬のことで・・・。

息子が怪我をする数日前、池袋の事故の被害者の遺族の方がおっしゃっていました。

その事故と比べるなんて、全然重大性が違うけど、それでも一瞬で人の運命は変わるんだ。

あの一瞬がなければ。

いついつに戻りたい。



無理やり前向きになろうとします。

人を妬ましく思ったり、恨めしく思ったり、黒い心を持ってはいけないと何度も何度も思います。

戻りたいと思えば時間が戻るなら、いくらでも思えばいいけど、それは絶対にありえないから。

もしかしたら、パラレルワールドでは彼は元気にサッカーしているかもとか。

次元を超えた薄い壁のあちら側では何事も起らない私たちがいるのかもとか。

家事を一生懸命して、早寝早起きをして、なるべく思考を別の物にしようとしますが、なかなか上手くいきませんでした。


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2019
05.22

あの日からの事 8

Category: サッカー
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の続きです。



医師の診断は

あれだけの出血量とMRIを見たところ、前十字靭帯は断絶に近い損傷。

半月板損傷、もしかしたらヒビも入っているかもしれない。

骨は骨折しています、とのことでした。

コンプリートしちゃったね。



この翌日からは、私が楽しみにしていた娘の大会でしたが、気持ちは浮き立たちませんでした。

2日間の娘の大会は、2日間とも見に行く予定でした。

その間に息子の公式戦もありましたが、そちらは主人が担当する予定でした。

でも、コーチとも直接お話ししたいし、ママ達にもお礼を言いたい。

そう思って、娘の大会は1日だけ応援に行って、主人と行き先を交換することにしました。



今回、励ましの言葉をたくさんもらいました。

でも、少しだけ胸を刺す言葉もありました。

手術をしたら、最悪1年は復帰できないのを知っていながら、GW明け行く予定だった選抜選手の選考会の話をされたり。(そこまで気が回らなかったかな・・)

自分が私だったらとっても耐えられないと言われたり。
(耐えれているように見えるのか・・・)

何気なく出てくる言葉は仕方ないので、それを聞かない状況を作りたいと思っていました。

でも、1日中横になっているしかない息子が行きたいと言うので、私の心は石にして、チームの試合の応援に連れて行くことにしたのです。



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2019
05.21

あの日からの事 7

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の続きです。



2日後の受診までの間に、クラブのコーチと何度かお話しをしました。

今の年齢で手術は難しいと言われたこと。

ただ、手術をしなければ、今までのパフォーマンスはできないだろうこと。

できれば、彼に手術を受けさせたいこと。

新潟市内の病院に転院しようと思うこと。

それでもダメなら、県外の病院も考えていること。

今の私の生活が変わっても、彼にできることはしてあげたいこと。

この話を受けて、コーチもいろいろ当たってみますとおっしゃって下さいました。



ケガから2日後、朝一番で医院へ行った私たちですが、MRI撮影のため夕方まで自宅待機となりました。

その間に、もう一度コーチに連絡を取りました。

転院の話をして、一応私が新潟市内の病院を指定しましたが、もし他にいい病院を知っていらっしゃったら教えてください、と話しました。

たぶん、夕方行った時に紹介状を書いてくださるはずですから、できればその時までにと。

現在の息子のコーチは、有名なクラブチームを指導されていた方です。

人脈もとても広いようでした。

当たってみますが、GW中ですし、夕方までは難しいかもしれないと言われました。

そりゃそうですよね、仕方ない。

それでも、夕方までに再度コーチから電話があり、膝の医師を紹介してくださいました。

先生と直接お話しして下さって、GW明けに受診することになりました。

プロ選手も診察するような有名な医師のようでした。



夕方、MRIを撮るために、病院へ向かいました。

14時前に入って、3時間待つかもと言われていましたが、10分ほどで名前が呼ばれました。

その後、もう一度医師の問診がありました。


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2019
05.20

あの日からの事 6

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の続きです。



息子の友人は

「なんでアイツなんだよ 神様なんていない」

そう言ってくれたそうです。

いろんな方から心配の連絡をいただきました。

一緒に泣いてくれました。

おまえは幸せ者だね。

おまえを思うたくさんの人に囲まれてる。



今回、息子は一切泣きませんでした。

泣きたい時は泣いた方がいいよ。

ママと一緒に泣こうよ。

そう言っても、泣かない、と言いました。



2日後の受診日。

あいにく、この日は膝専門の医師がお休みとのことで、別の医師に診ていただきました。

その時息子の膝は、中華街の豚まんのように大きく腫れていました。

血が溜まっているようだから、抜きますか?と聞かれました。

応急診療所でも、その後の受診でも血を抜くかと聞かれていましたが、息子が拒否。

でも、この時は言い聞かせ、抜いてもらうことにしました。

抜いた血は大きな注射器3本にもなり、抜いてもらってもなお腫れている状態でした。



その後、MRIを撮るのは混んでいるので、6月になると言われました。

はい?この人たちは何を言ってるんだろう?

できれば早く撮ってほしいことを伝えると、もしかしたら今日の17時くらいなら撮れるかもと言われました。

空いているところに入れるから、14時くらいに来てもらって、17時くらいまで待つかもとも。

それでも構わない、と私は答えました。



私は、新潟市内の病院に転院の意志があることを伝えました。

嫌な顔をされるかなと思っていましたが、嫌な顔をされるどころか、それが良いなと言われました。

MRIも先生によって撮り方があるから、そちらに行ってからの方がいいよと言われました。

私は、それでも現状を知りたいので撮ってください、と言いました。

朝一に病院へ行ったので、一旦帰宅しました。


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2019
05.17

あの日からの事 5

Category: サッカー
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あの日からの事 4


の続きです。




息子はお医者様の話を一緒に聞いていたのに、ボンヤリしていたのか、私にいつからサッカーできる?と聞きました。

私は医師に言われたことを分かりやすく伝えました。

それでも、痛みなどはほとんどないらしく、現実味がないのか3ヵ月くらいで行けるでしょ、などと言っていました。



クラブのコーチも様々な方に話を聞いてくれていました。

医療関係のママ友はセカンド・オピニオンとして首都圏の病院にかかることも視野に入れた方がいいとアドバイスしてくれました。

私自身も様々な可能性について考えました。

私が彼にしてあげられることは何か。



2日後の受診日までは、まるで死刑宣告を言い渡される受刑者のような心境でした。

ケガのことを調べ、手術のことを調べ、病院のことを調べ。

私自身寝ることは案外あっさりできるのに、食べることが必要ない体になっていました。

2日間で3kgほど体重も落ちました。



相手キーパーのお子さんは、実はフィールドプレイヤーだったこと。

相手チームには正キーパーがいなかったことを後から聞きました。

コーチも主審に試合終了後にPKだったことを抗議したと言っていました。

普通ならああいう出方はしない、とコーチも息子も保護者の方からも聞きました。

息子が先に触ったボールに来るのではなく、体に突っ込んできたと息子は言いました。



もしあの時、止っていてくれたら。
もしあの時、対戦相手が正キーパーなら。
もしあの時、パスが外側なら。
もしあの日、試合に出ていなければ。
なんであの子なの?
人一倍一生懸命に真面目にやって来たのに。
なんで彼なの?
あの子から全部奪ってしまうの?



毎日、毎日『もし』ばかりを考えていました。

毎日、毎日『どうして』ばかりを考えていました。



神様は試練を与えるんだな。

選ばれちゃったね。

最近、子離れ、親離れを感じていたけど、もう少し一緒にいなさいってことかな。

きっとこれを越えたら、息子はものすごい人間になる。

ピンチだけど、チャンスに変える力をつけるために。

思考をそこまでは持って行けるけど、ふとすると『もし、どうして』とまた考えていました。

そして、息子には気付かれないように泣いていました。


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